SWOT分析とは?|ビジネス用語解説
読み:スウォットブンセキ
SWOT分析の概要
SWOT分析は、自社やプロジェクトを取り巻く内外の環境を整理するフレームワークです。
- S(Strength):強み
- W(Weakness):弱み
- O(Opportunity):機会
- T(Threat):脅威
この4つの視点で現状を可視化し、戦略立案や課題抽出に役立てます。
各要素の解説
- Strength(強み)
自社だけが持つリソースやノウハウ、他社に勝るポイント。
例:高い技術力、ブランド力、堅牢な顧客基盤 - Weakness(弱み)
改善が必要な内部要因。競合より劣る部分やリソース不足など。
例:人手不足、老朽化した設備、認知度の低さ - Opportunity(機会)
市場や技術のトレンド、法改正など外部環境で活用できるチャンス。
例:新興国市場への参入機会、DX推進の追い風 - Threat(脅威)
競合の台頭、規制強化、景気後退など外部からのリスク。
例:新規参入企業、為替変動、法規制の厳格化
SWOT分析の進め方
- 情報収集
内部データ(売上、コスト構造)と外部データ(市場動向、競合情報)を集める - マトリクス作成
2×2マトリクスの表を用意し、4要素を書き出す - クロス分析
- SO戦略:強みを活かして機会を捉える
- ST戦略:強みで脅威を回避・打破
- WO戦略:弱みを補いながら機会を活用
- WT戦略:弱み・脅威を同時に低減する防御策
- アクションプラン化
各戦略ごとに具体施策を設定し、優先順位をつけて実行
SWOT分析の具体例
要素 | 具体例 |
---|---|
S | 顧客満足度90%超のサポート体制 |
W | ECサイトのUXが古い |
O | コロナ後のオンライン需要増加 |
T | 海外競合の低価格攻勢 |
- SO施策例:高いCSを武器にオンラインサポートプランを拡充
- WT施策例:サイトUXを刷新し、海外競合に対抗
注意点/NG例
- 内外を混同しない:Strength/Weaknessは内部要因、Opportunity/Threatは外部要因
- 網羅性の欠如:思い込みで要素を書き漏らさないよう、多角的に検討する
- アクションにつなげない:分析だけで終わらず、必ず具体施策につなげる
まとめと次のステップ
SWOT分析は、戦略策定の出発点として非常に有効です。
- 定期的に実施し、環境の変化をキャッチ
- クロス分析で戦略の方向性を明確化
- アクションプランに落とし込み、PDCAで改善
まずは自社の最新データをもとにSWOTマトリクスを作成し、最優先の施策を1つ決めて実行してみましょう。
他の用語も学びたい方は、ビジネス用語一覧へどうぞ!
コメント