ROIとは?|ビジネス用語解説
読み:アールオーアイ
ROIの概要
ROI(Return on Investment)は、投下したコストに対してどれだけの利益が得られたかを示す指標です。投資効率を可視化し、マーケティング施策や設備投資、プロジェクトの効果測定に広く使われます。
ROIの計算式
ROI(%)=(利益 - 投資コスト)÷ 投資コスト × 100
- 利益:投資によって得られた総収益
- 投資コスト:初期費用や広告費、人件費など
ROASとの違い
指標 | 計算対象 | 特徴 |
---|---|---|
ROI | 利益を含めた総合的な収益性 | 投資対効果全体を測る |
ROAS | 売上に対する広告費の収益性 | 広告投資の直接的な効率を測定(広告費1万円で売上X円など) |
ROIの具体例
- Web広告の例
- 広告費:100,000円/売上:150,000円
- ROI=(150,000-100,000)÷100,000×100=50%
- 設備投資の例
- 初期コスト:500,000円/追加利益:700,000円
- ROI=(700,000-500,000)÷500,000×100=40%
ROI運用の注意点/NG例
- 計算期間のバラツキ
- 期間を揃えずに比較すると正確性を欠くため、必ず同一期間で測定する。
- 間接効果の過小評価
- ブランディングや顧客満足度向上など、数値化しづらい効果を完全に無視しない。
- 短期ROIへの偏重
- 高ROIでも長期的な成長を見据えた投資判断を忘れない。
まとめと次のステップ
- KGIとの整合性:最終目標(KGI)を定義し、ROIをその達成プロセスとして設定
- 定期モニタリング:週次/月次でROIを計測し、PDCAを回す
- 複数指標と併用:ROASやLTVなど他指標と合わせて投資判断の精度を高める
まずは、今期の主要施策に対して「目標ROI」を立て、実際の数値と比較して改善サイクルを回してみましょう。
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