ABテストとは?|ビジネス用語解説
読み:エービーテスト
ABテストの概要
ABテスト(A/Bテスト)は、ウェブページや広告、メール件名など複数パターン(A版・B版)を同時に比較し、どちらがより高い成果を出すかを定量的に検証する手法です。仮説に基づく改善策の効果を科学的に判断できます。
主な実施ステップ
- 仮説設定
- 例:「ボタンの色を赤にするとクリック率が上がる」
- パターン作成
- A版(現行)とB版(変更案)を用意
- サンプル分割
- ユーザーをランダムに2グループに分け、それぞれに異なるパターンを表示
- 計測期間の設定
- 十分なサンプル数を得るため、期間やユーザー数を決める
- 成果比較
- クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)などの指標で比較
- 仮説検証と実装
- 有意差があれば勝者パターンを本番適用。無ければ別仮説で再テスト
ABテストの主な指標例
- CTR(Click Through Rate):広告やリンクのクリック率
- CVR(Conversion Rate):購入や申し込みなど成果発生率
- 滞在時間:ページ上での平均閲覧時間
- 直帰率:1ページだけで離脱した割合
成功のポイント/注意点
- サンプル数の確保
小規模なテストでは有意差が出にくいので、十分なアクセスを集める - 一度に変数を1つ
複数要素を同時変更すると、どの変更が効果か判断できない - 期間設定のバイアス回避
曜日や時間帯によるユーザー行動の偏りを避けるため、平日・休日を含む期間で実施 - 統計的有意性の確認
p値などで有意差を確認し、偶然の可能性を排除する
実施例
- CTAボタンの色比較
- A版:青ボタン/B版:赤ボタン → B版のCTRが25%向上
- メール件名テスト
- A版:「今週のセール情報」/B版:「限定50名!本日締切」 → B版の開封率が15%アップ
まとめと次のステップ
ABテストはPDCAの「Check」→「Act」を高速化し、継続的に最適化を進めるための重要手法です。
- 改善したい要素を1つ選び、仮説を立てる
- 十分なサンプル数と期間でテストを実行
- 結果を分析し、勝者パターンを本番適用 or 新仮説で再テスト
まずは次回のLPや広告で、小さなABテストから取り組んでみましょう!
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