「両生類」と「両棲類」。
どちらも「りょうせいるい」と読みますが、漢字が違うことに気づいたことはありませんか?
普段は「両生類」という表記を目にすることが多いものの、「両棲類」と書かれている場合もあります。
では、いったいどちらが正しい日本語なのでしょうか?
今回は、「両生類」と「両棲類」の違い、漢字の意味、正しい使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
「両生類」と「両棲類」はどっちが正しい?
結論からいうと、「両生類」も「両棲類」も、どちらも間違いではありません。
どちらもカエルやイモリ、サンショウウオなどが属する動物のグループを意味しています。
ただし、現在の一般的な表記は「両生類」です。
学校の教科書や図鑑、環境省などの公的な資料でも「両生類」という表記が広く使われています。
一方、「両棲類」は古くから使われてきた表記で、現在でも辞典や書籍などで見かけることがあります。
つまり、意味は同じですが、現代の文章では「両生類」を選ぶのが無難ということです。
「両生」と「両棲」の漢字にはどんな違いがある?
それぞれの漢字に注目すると、表記の違いがよくわかります。
まず「両生」の「生」には、生きる、生活するという意味があります。
一方、「両棲」の「棲」には、すむ、生息するという意味があります。
そのため、どちらも水中と陸上という異なる環境に関わって生活する動物の特徴を表した言葉と考えられます。
例えば、カエルはオタマジャクシの頃には水中で生活し、成長すると陸上でも活動するようになります。
このように、水と陸に関わる生活を送ることが、両生類という名前の由来になっています。
ただし、すべての両生類が必ず水中生活から陸上生活へ移行するわけではありません。
「両棲類」は古い言葉なの?
「両棲類」は、古くから使われてきた漢字表記です。
現在では「両生類」という表記が一般的になっていますが、「両棲類」という言葉そのものが誤りになったわけではありません。
実際に『精選版 日本国語大辞典』では「両生類・両棲類」の両方が掲載されています。
また、国立国会図書館の件名標目でも「両棲類」が使われており、「両生類」は同義語として扱われています。
このことからも、両棲類は単なる書き間違いではなく、歴史的に使われてきた正当な表記であることがわかります。
両生類にはどんな生き物がいる?
両生類の代表的な生き物には、次のようなものがあります。
- カエル
- イモリ
- サンショウウオ
- オオサンショウウオ
- アシナシイモリ
ちなみに、名前が似ている「イモリ」と「ヤモリ」は、まったく同じ仲間というわけではありません。
イモリは両生類ですが、ヤモリは爬虫類(はちゅうるい)に分類されます。
名前の印象だけでは、意外と区別がつきにくいものですね。
文章を書くときは「両生類」と「両棲類」のどちらを使うべき?
学校の作文やレポート、仕事の資料、ブログ記事などでは、基本的に「両生類」を使うことをおすすめします。
例えば、次のような文章です。
例文①
「カエルは両生類に分類される生き物です。」
例文②
「日本には数多くの両生類が生息しています。」
例文③
「イモリは両生類ですが、ヤモリは爬虫類です。」
これらの文章では「両棲類」と書いても意味は通じますが、現在の一般的な表記に合わせるなら「両生類」が自然です。
ただし、古い書籍のタイトルや原文を引用する場合には、無理に「両棲類」を書き換える必要はありません。
まとめ|「両生類」と「両棲類」はどちらも正しい!
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 「両生類」と「両棲類」はどちらも「りょうせいるい」と読む
- どちらも同じ動物のグループを意味する
- 「両生類」は現在の一般的な表記
- 「両棲類」は古くから使われてきた別表記
- 普段の文章では「両生類」を使うのがおすすめ
結論として、迷ったときは「両生類」と書けばOKです!
普段何気なく使っている日本語にも、こうした漢字表記の違いや歴史が隠されています。
似た言葉を見かけたときには、ぜひ漢字が持つ意味にも注目してみてくださいね。
ビジネス&プライベート役立つ日本語まとめ





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