情けは人の為ならずとは?本当の意味や使い方をわかりやすく解説
「情けは人の為ならず」とは、人に親切にすると、その行いが巡り巡って自分にも良い結果をもたらすという意味のことわざです。
「人に情けをかけると、その人のためにならない」という意味ではありません。
情けは人の為ならずとは?
「情けは人の為ならず」は、人への親切は相手のためになるだけでなく、いずれ自分にも良い形で返ってくるという教えです。
ここでいう「情け」とは、困っている人への思いやりや親切を意味します。
親切にした相手から直接恩返しを受けるとは限りません。人を思いやる行動が周囲との信頼関係をつくり、別の機会に自分を助けることにつながるという考え方です。
情けは人の為ならずの読み方
「情けは人の為ならず」は「なさけはひとのためならず」と読みます。
「為」は「ため」、「情け」は「なさけ」と読みます。「情け」を「じょうけ」とは読みません。
「為ならず」はどういう意味?
「為ならず」は、「その人のためだけではない」という意味です。
「人のためにならない」と解釈すると、親切が相手に悪い影響を与えるという反対の意味になってしまいます。
このことわざでは、「人への親切は相手だけのために終わらず、やがて自分のためにもなる」と理解すると分かりやすいでしょう。
情けは人の為ならずはどんなときに使う?
困っている人を助けたり、見返りを求めずに人へ親切にしたりすることの大切さを伝えるときに使います。
また、以前助けた人から思いがけず助けてもらった場面で、「情けは人の為ならずとは、このことだ」のように使うこともできます。
目の前の利益だけで判断せず、人に親切にすることは自分にも良い影響をもたらすと伝える表現です。
情けは人の為ならずを使った例文
- 困っている人には手を貸そう。情けは人の為ならずというからね。
- 以前助けた仲間が、今度は私の仕事を手伝ってくれた。まさに情けは人の為ならずだ。
- 情けは人の為ならずと思い、道に迷っていた人へ声をかけた。
- 見返りを求めるわけではないが、情けは人の為ならずともいう。
- 小さな親切が思わぬ縁につながり、情けは人の為ならずだと実感した。
情けは人の為ならずの類語・似た表現
善因善果
良い行いは原因となり、良い結果をもたらすという意味です。「ぜんいんぜんか」と読みます。
陰徳あれば必ず陽報あり
人に知られないところで善い行いをすれば、いずれ良い報いがあるという意味です。
因果応報
行いに応じた結果が自分に返ってくるという考え方です。良い行いだけでなく、悪い行いについても使われます。
「親切は相手のためにならない」という意味ではない
「情けは人の為ならず」を、相手を甘やかすと本人のためにならないという意味で使うのは、本来の用法ではありません。
親切がかえって悪い結果を招いたことを表す場合には、「情けが仇になる」という表現があります。
- 情けは人の為ならず:親切はいずれ自分にも良い結果をもたらす
- 情けが仇になる:親切や同情が、かえって悪い結果を招く
二つの表現を混同しないようにしましょう。
まとめ
「情けは人の為ならず」とは、人に親切にすると、その行いが巡り巡って自分にも良い結果をもたらすという意味です。
「親切にすると相手のためにならない」という意味ではありません。「為ならず」は、「相手のためだけではない」と理解するのがポイントです。
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